■エロマンガで子どもをレイプするヤツもいる説 さて、取材を続けるStacey。40分あたりから、舞台は再び秋葉原へと移ります。 そこで、数々のアニメやマンガの画像と共に語りが入ります。 その語りでは、次のような言葉が並びます。 Stacey:Domestic sales of these Japanese comics topped over £2 billion in 2015. (これらの日本のマンガの国内販売は2015年に20億ポンドを超えました) Stacey:Manga, covers every subject you can imagine, including X-rated erotica. (成人向けのエロを含めて、マンガはあなたが想像できるすべての主題を網羅しています) Stacey:Some include scenes of child abuse, child rape and incest and are so graphic, They've been banned in the UK. (それらは児童虐待や子どものレイプ、近親相姦などのシーンも含まれており、イギリスでは禁止されています) Stacey:The Japanese government have tried to ban it, but Manga artists and publishers have defended it on the grounds of free speech. (日本政府は、それを禁止しようとしていますが、マンガ家や出版社はフリースピーチを理由にそれを守ってきました) ※free speechが言論の自由の概念なのか言論/表現の自由の概念なのか判断つかないので、そのままにしておきます。
さて、ここで取材に答えるのは、表現の自由をめぐる問題でたびたび登場する、翻訳家の兼光ダニエル真氏。 基本、ダニエル氏の説明は、現実と創作表現とは別個だという、日本ではほぼ常識となっている理屈に沿ったものです。 それに対して、Staceyは、グサグサと切り込んできます。 最初の質問は、これから。 Stacey:For example, this image would be totally illegal in the UK. (例えば、このイメージはイギリスでは違法です) ※手に取っているのは数冊の同人誌だが、表紙は見えず。 Daniel:Possibly,Yes. (おそらく、そうです) ここから現実と創作表現は別のものであることについて、やりとりが続きます。しかし、Staceyは納得できない様子で 「このようなコンテンツを見ることによってファンタジーとは対照的に、実際の子どもに手を出すように誘惑されるのではないか」と、 いうのです。 それを言葉を尽くして否定するダニエル氏ですが、Staceyは納得しません。「But this does happen」と、あくまで、 創作によって現実の児童虐待を喚起させると考えているようです。
説明を続けるダニエル氏ですが、画面の中の雰囲気はとても悪いです。なにしろ、Staceyからは次のような感想が。 Stacey:My concern would be that this does encourage and normalise real-life child abuse. (私の懸念は、これが実際の児童虐待をけしかけて正当なものにさせることです) 険悪な雰囲気で続いた取材ですが、最後は二人は仲良く握手を。 そして、取材を終えたStaceyは、次のように感想を述べます。 Stacey:For me, there can never be any good to come out of sexualising kids. (性的な快感を得る子どもが出てくることは、決してありません) Stacey:This is clearly a divisive emotive issue, so controversial. (これは明らかにあつれきを生む感情的な問題で、議論の余地があります) Stacey:I believe it could potentially encourage urges. (私は、それが潜在的な衝動を促すと信じています) Stacey:I would prefer these explicit images that use kids to be banned. (私は、明白に子どもを使用している画像が禁止されることを求めます) Stacey:I worry that them cartoons will never be enough and you will have those urges and you will want to move on to the real thing perhaps. That's what scares me. (私は心配しています。彼らはマンガが決して十分でないと考え、衝動を持って、本物に移りたいと思うでしょう。私は、それが不安です) ここまで約40分。番組は、ラブドールを持った、おっさんの取材など、まだまだ続いていきます。
先日、イギリスBBCが放送し注目されている、日本の児童ポルノの実態を追ったとされるドキュメンタリー。 『STACEY DOOLEY INVESTIGATES:YOUNG SEX FOR SALE IN JAPAN』 というタイトルと予告編。取材班が秋葉原で警察に拘束されるシーンは、日本でも見ることができます。 しかしながら、この番組はイギリス国内限定配信のため、視聴は容易ではありません。 ただ『ラブライブ!』『ゆゆ式』などが、児童ポルノや児童虐待と関連づけて登場したという話だけが伝わっています。 この番組、単なるニューストピックではなく55分間の中編ドキュメンタリーです。そこでは、さまざまな作品や人物が登場しています。 そこで、この記事では日本では視聴することのできない番組の中身を紹介し、簡単に論評したいと思います。
■冒頭22秒で最大の事実誤認が発覚 55分のドキュメンタリーは、レポーターのStacey Dooleyが路上を歩いているシーンからスタート。 この番組、タイトルに『STACEY DOOLEY INVESTIGATES』と記されているように、彼女が見て聞いたものを、 彼女の主観で描くというスタイルのようです。 そして、冒頭22秒で事情を知っている人ならば、ひっくり返るであろう字幕が。 UNTIL 2014 IT WAS LEGAL TO OWN CHILD PRNOGRAPHY IN JAPAN 「2014年まで日本では児童ポルノが合法だった」 この時点で心が折れるか、55分間我慢して観賞する覚悟を決めるか、どちらかになるでしょう。 タイトルに続いて、秋葉原の風景、総武線の電車とオノデンの看板に続いて、さまざまなアイコンがカットインされていきます。 確認できた範囲だと『ラブライブ!』の映像のほか、オナホールのパッケージ。 野上武志さんの『大和撫子〇〇七』の表紙などが確認できます。 そして、ロケ車の中で再び「2014年まで日本では児童ポルノが合法だった」「JK、すなわちハイスクールガールは、 ビックビジネスになっている」と語るStacey。降り立ったのは、JKお散歩店の女性たちがビラを手に並ぶ通称・ビラビラ通り。 カメラを回しながら、ビラ配りの女性に「ビラが欲しい」と声をかけていますが、用心棒の男性に「ノームービー」と止められます。 「女の子が嫌がっているんで」と日本語で説明されていますが、カメラは依然として回り続けます。 対して英語で「何か法に触れていることをやっているのか」とやりかえすStacey。 らちが明かないとみたのか、警察に通報されてしまいます。用心棒側も増援がやってきて、体を押したとか押さないとか一悶着。 果敢な取材精神ですが、そこはBBC。ちゃんと退路は確保していました。ロケ車に逃げ込むStacey。 そこへ、ようやくやってきた警官は、なぜか音声のみの出演で「映像はね、一度消してもらって、ちゃんと撮り直したらどうです?」と。 どうも、説得されているようです。
■合法JKカフェでは際どい質問も 2時間にわたり悶着が続いたことを説明して、取材は歌舞伎町へ。 潜入取材かと思いきや、カメラを回しながら堂々と店内へ。どうも、許可を取った上での取材の様子。従業員の女性はもちろん、 客も顔出しで取材に答えています。 客の男性に「Does she give you an erection sometimes?」とか聞いちゃうStacey。 なぜかわかりませんが、和気あいあいと進む取材。従業員の女性とハイタッチまでしています。そして「このJKカフェは合法だったね」 と看板のアップが……宣伝? でも、まったくの合法だとしながらも「決してきれいな仕事ではない。彼女たちはセックスのオブジェクトなのだ」と、 ナレーションでつぶやきます。 そして、このJKカフェを背景に唐突にナレーションで語られるのは「日本では30代以下の半数あまりが正規雇用ではなく、 親の金に頼っている」ということ。何かと思ったら「これらのJKも現金を稼ぐための、一つの方法」だというのです。 なるほどStaceyの目には、これは若者の貧困の結果と見えたようです。
■着エロの原因は経済的貧困という主張 ここまで約37分。ようやく後半戦に入って登場したのは、着エロやAV出演強要問題で知られる伊藤和子弁護士です。 このシーンは、まず伊藤弁護士の語りから。 Staceyが取材やインターネット、店頭などで得た情報について触れ「日本のどこでも、児童ポルノのように見えるものが存在する」 と語った後、プレゼン用のパワーポイント資料を印刷したものを用いて説明に入ります。 画面上では画像処理がなされていますが、着エロDVDのパッケージ画像を用いた資料の様子。伊藤弁護士は、彼女は15歳であるが、 制作会社は胸や性器を隠しているので児童ポルノではないと主張していると説明します。 これを見て、次のような会話が続きます。 Stacey:So is this Chaku Ero? (これは着エロですか?) Ito:Yes, This is Chaku Ero. (これは着エロです) Stacey:that’s awful. (それはひどい) Ito:Chaku Ero is child pornography. That's reality in Japan. (着エロは児童ポルノ。それは日本の現実です) Stacey:That’s so shit. (くそったれ) Ito:Yes. (ええ)
さらに別の資料では次のような会話が。 Stacey:Ten years old,max. Lying with her legs wide open.This is so shocking. (最低年齢で10歳の少女が足を大きく開いて横たわっています。これはショッキングです) Ito:Under elementary school,maybe. (多分、小学生以下でしょう) さて、話も佳境に入り話題は、なぜ幼い少女たちが、着エロに出演しているのか。伊藤弁護士は、貧困の結果だといいます。 Ito:Some of the family are so poor and no way other than using children for this kind of industry. (とても貧しい家族の中には、これらの産業に子どもを雇用させる以外に道がない人もいるのです) そして、それを「So this is human exploitation.(人間の搾取)」と表現するのです。
■エロマンガで子どもをレイプするヤツもいる説 さて、取材を続けるStacey。40分あたりから、舞台は再び秋葉原へと移ります。 そこで、数々のアニメやマンガの画像と共に語りが入ります。 その語りでは、次のような言葉が並びます。 Stacey:Domestic sales of these Japanese comics topped over £2 billion in 2015. (これらの日本のマンガの国内販売は2015年に20億ポンドを超えました) Stacey:Manga, covers every subject you can imagine, including X-rated erotica. (成人向けのエロを含めて、マンガはあなたが想像できるすべての主題を網羅しています) Stacey:Some include scenes of child abuse, child rape and incest and are so graphic, They've been banned in the UK. (それらは児童虐待や子どものレイプ、近親相姦などのシーンも含まれており、イギリスでは禁止されています) Stacey:The Japanese government have tried to ban it, but Manga artists and publishers have defended it on the grounds of free speech. (日本政府は、それを禁止しようとしていますが、マンガ家や出版社はフリースピーチを理由にそれを守ってきました) ※free speechが言論の自由の概念なのか言論/表現の自由の概念なのか判断つかないので、そのままにしておきます。 さて、多くの読者が気になるのは、このシーンおよび前後のシーンで映し出されるアニメ、マンガ、ゲーム同人誌などが どのようなものだったのかということでしょう。 タイトルだけ列挙しますと『スイセイギンカ』『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』『ゆゆ式』『セーラー服と重戦車』 『いちごショコラふれーばー』『とつきとおか』『ヤンキーJKボコボコりんっ!』『一日奴隷さん』『ウラオモテ彼女』『監禁嬢』 『島風コスの鹿島はなぜ異世界でオークに犯されたのか』などの表紙が確認できます。 さて、ここで取材に答えるのは、表現の自由をめぐる問題でたびたび登場する、翻訳家の兼光ダニエル真氏。 基本、ダニエル氏の説明は、現実と創作表現とは別個だという、日本ではほぼ常識となっている理屈に沿ったものです。 それに対して、Staceyは、グサグサと切り込んできます。 最初の質問は、これから。 Stacey:For example, this image would be totally illegal in the UK. (例えば、このイメージはイギリスでは違法です) ※手に取っているのは数冊の同人誌だが、表紙は見えず。 Daniel:Possibly,Yes. (おそらく、そうです) ここから現実と創作表現は別のものであることについて、やりとりが続きます。しかし、Staceyは納得できない様子で 「このようなコンテンツを見ることによってファンタジーとは対照的に、実際の子どもに手を出すように誘惑されるのではないか」と、 いうのです。 それを言葉を尽くして否定するダニエル氏ですが、Staceyは納得しません。「But this does happen」と、あくまで、 創作によって現実の児童虐待を喚起させると考えているようです。
説明を続けるダニエル氏ですが、画面の中の雰囲気はとても悪いです。なにしろ、Staceyからは次のような感想が。 Stacey:My concern would be that this does encourage and normalise real-life child abuse. (私の懸念は、これが実際の児童虐待をけしかけて正当なものにさせることです) 険悪な雰囲気で続いた取材ですが、最後は二人は仲良く握手を。 そして、取材を終えたStaceyは、次のように感想を述べます。 Stacey:For me, there can never be any good to come out of sexualising kids. (性的な快感を得る子どもが出てくることは、決してありません) Stacey:This is clearly a divisive emotive issue, so controversial. (これは明らかにあつれきを生む感情的な問題で、議論の余地があります) Stacey:I believe it could potentially encourage urges. (私は、それが潜在的な衝動を促すと信じています) Stacey:I would prefer these explicit images that use kids to be banned. (私は、明白に子どもを使用している画像が禁止されることを求めます) Stacey:I worry that them cartoons will never be enough and you will have those urges and you will want to move on to the real thing perhaps. That's what scares me. (私は心配しています。彼らはマンガが決して十分でないと考え、衝動を持って、本物に移りたいと思うでしょう。私は、それが不安です) ここまで約40分。番組は、ラブドールを持った、おっさんの取材など、まだまだ続いていきます。
わいせつ電磁的記録頒布(はんぷ)幇助(ほうじょ)容疑で逮捕されたのは、無修正動画の撮影現場にAV女優を派遣した芸能プロダクション「ディクレア」社長の石崎宣行容疑者(35)や同社従業員ら計5人。中には出演していた元女優の西川ゆい(25)と男優も含まれていた。
撮影した無修正動画を米国の動画サイト「カリビアンコム」で配信したAV制作会社の社長らも1月に逮捕されている。
西川は2013年に「現役女子大生!! ゆるかわインテリ18歳 AVデビュー!!」でAV界入りし、オムニバス物を含めて約200本に出演。1月にブログで引退を表明した。
無修正AVをめぐり、出演した女優や男優まで立件するのは異例だが、弁護士の高橋裕樹氏は「無修正動画を野放しにさせないためのみせしめではないか」とみる。
「11年に刑法175条のわいせつ物頒布等の罪が改正され、電気通信によるわいせつ物の送信も頒布に含まれるようになった。海外のサーバーを利用すれば国内では処罰されないとして配信を続ける業者もいたが、14年の最高裁判決で配信業者の有罪が確定し、その理屈が通らないことが認められた」と高橋氏は解説する。
AV女優の無修正動画はネット上で数多く見受けられる。カリビアンコムに限っただけでも、「NGプレーなし」とうたわれたAや、ストリップ出演でも知られる超巨乳のB、大手レーベルとの専属契約でデビューしたロリ系のC、大物タレントがお気に入りだと公言するDなどのあられもない姿が…。高橋氏は、彼女たちも「摘発の対象になりうる」というから大変だ。
「ネット上にわいせつ物が見られる状態で置かれていることは犯罪が継続中だということで、いつまでも時効が成立しない状況にある。『無修正』をウリにした作品は今後も目をつけられることは間違いない」
無修正の動画を勝手に配信されていたとしたら女優さんにとっては何とも気の毒だ。一方で「表の作品と無修正モノでは撮影方法が違うので、女優もうすうす気づいているのでは」と明かすAV関係者もいる。
ちなみにユーザーについては「動画の単純所持なら問題ないが、転売など営利目的などであれば罪に問われる恐れもある」(前出の高橋氏)というから注意が必要だ。
夕刊フジはこの問題について今後も注視していく。
2017.3.8 11:57
http://www.sankei.com/smp/affairs/news/170308/afr1703080022-s1.html